2004年12月26日。忘れもしない、あの日はBoxing Dayだった。
スマトラ島北西沖のインド洋で起きたマグニチュード9.1の地震により津波が発生した。
その約1ヶ月前の11月中旬、仕事の為に現地入りした私だったが、
建設予定のウェディングチャペルが全然完成しておらず、サロンやオフィスも全く建設が進んでいなかったので、
仕事のスタートを2~3ヶ月遅らせることとなり、一度オーストラリアに戻った。
オーストラリアでのスタッフへの引継ぎもまだまだあったし、
プーケット店の為の日本からの仕入れや会議は、初めはオーストラリアのオフィスで進めることになった。
12月26日、津波のニュースを聞いた時は、本当に吐きそうになった。
私は急遽、2週間後にプーケット入りすることになった。
11月に決めていたビーチ沿いの家は、すっかり津波で流されていて、変わり果てた状況になっていた。
すぐ近くの観光地であるパトンビーチも同様、崩れた建物が並び、電気は一切通らず、下水の臭いが酷くて
あちこちに大きな池のような水溜りが出来ており、ゾウが亡くなった人間を水溜りからすくい出しているのを目撃した。
さすがにあの状況を見た時は、身体の震えと涙が止まらず、
私は運良く命拾いをしたんだと実感した。
あれから約15年経ったが、今でもあの光景が目に焼き付いている。
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